コーセイ大臣 ゆうこさん

機能

校正の仕事は、読むことよりも「見落としていないか確かめ直すこと」に時間がかかります。コーセイ大臣 ゆうこさんは、その一周目——入稿したままの紙面を読み取り、表記をそろえ、数字の辻褄を検算し、法令に触れかねない表現に条文名を添える——を引き受けます。

01 読み取り

入稿したままの原稿を、文として読み直します。

校正にかけるために、いちいち元データを探し直したり、テキストを貼り直したりする必要はありません。デザイナーから届いたPDFを、そのまま渡してください。

アウトライン化されたPDFも、
紙面として読み取る

文字が図形に変換されたPDFは、コピーも検索もできません。コーセイ大臣 ゆうこさんは、テキストの層があるかどうかを先に判定し、無ければページを画像として解析して文字を読み取ります。印刷所に入稿したPDFや、紙をスキャンした画像も、そのまま校正にかけられます。

対応形式:PDF/画像(JPEG・PNG・WebP)/Word(.docx)/テキスト(.txt・.md)/画面への直接入力

組版の改行をまたいで、
一文に戻してから校正する

紙面から取り出した行は、意味の切れ目ではなく、段の幅で折り返されただけの断片です。断片のままでは、主語と述語のねじれも、助詞の重なりも見つかりません。行をつなぎ直して一つの文にしてから校正するので、行をまたいだ係り受けの誤りが対象になります。

例:「新商品の発売を|記念してキャンペーンを|実施いたします」を一文として読む

02 根拠のある指摘

直す理由を、条文名で示します。

「なんとなく危なそう」では、原稿を差し戻せません。制作会社にも、クライアントにも、社内の法務にも、その表現がどの法律のどの条文に照らして引っかかったのかを示す必要があります。コーセイ大臣 ゆうこさんは、指摘に条文名を添えます。

原稿

業界No.1の実績

指摘

最上級を示す表現ですが、調査主体・調査時期・調査対象の出典が紙面のどこにも見当たりません。「業界No.1(〇〇調べ・2026年3月時点・△△を対象)」のように出典を併記するか、表現を改めてください。

根拠

景品表示法 第5条第1号優良誤認表示

原稿

〇〇駅から徒歩3分(道路距離400m)

指摘

徒歩の所要時間は道路距離80mにつき1分として計算し、端数は切り上げます。400mであれば徒歩5分です。併記された距離から分数を計算し直して、食い違いを指摘します。

根拠

不動産の表示に関する公正競争規約施行規則 第11条第8号徒歩所要時間の算出

原稿

元気な35歳以下のスタッフ募集

指摘

募集・採用における年齢制限は、原則として認められません。例外事由に当たる場合は、その理由を求人票に明示する必要があります。

根拠

労働施策総合推進法 第9条募集及び採用における年齢にかかわりない均等な機会の確保

校正の基準を、案件ごとに選ぶ

句読点、長音符、英数字の前後の空き、桁区切り。これらは「正しい書き方」が一つに決まっているわけではなく、どの基準に従うかで結論が反転します。基準を選ぶと、指摘の理由もその基準の言葉で返ってくるので、社内で説明し直す手間がなくなります。基準どうしを混ぜて適用することはしません。

校正基準5種一般(基準を指定しない)/新聞・報道基準/公用文基準/JTF日本語標準スタイルガイド/技術文書基準

業種に応じて、見る観点を切り替える

同じ「効果があります」でも、化粧品と食品と医療では触れる法律が違います。業種を選ぶと、その分野で問題になりやすい観点が校正に差し込まれます。条文の文字列だけでは判断できない観点は、原稿の文脈を読んだうえで指摘します。

業種別の観点8分野不動産/化粧品/食品/健康・サプリメント/医療/金融/スポーツ/採用・求人

あわせて指定できる条件

  • 文書種別4種チラシ・広告/Webページ/社内文書/出版物・刊行物)を選ぶと、見る観点がその文書向けに切り替わります
  • 業種・基準・辞書・文書種別の組み合わせは「校正条件」として名前を付けて保存し、案件ごとに呼び出せます
  • 指摘には確からしさが付きます。表示のしきい値を選べるので、急ぎの回は確度の高い指摘だけに絞れます

条文単位で確認している16項目

  • 景品表示法 第5条第1号(優良誤認表示)/最上級表現に出典の併記が無い
  • 消費税法 第63条(総額表示義務)/総額表示義務(税抜のみの価格表示)
  • 景品表示法 第5条第2号(有利誤認表示)/二重価格の税基準不一致
  • 医薬品医療機器等法 第66条第1項(誇大広告等の禁止)/化粧品の医薬品的な効能表現
  • 医薬品医療機器等法 第68条(承認前医薬品等の広告の禁止)/健康増進法 第65条第1項(誇大表示の禁止)/食品・健康食品の疾病治療/予防表現
  • 医療法 第6条の5第1項(虚偽広告の禁止)/医療広告の断定・絶対表現
  • 不動産の表示に関する公正競争規約 第18条第2項(特定用語の使用基準)/不動産の特定用語(根拠資料が必要な語)
  • 不動産の表示に関する公正競争規約 第18条第1項第1号(新築の定義)/「新築」の定義(建築後1年未満かつ未入居)
  • 不動産の表示に関する公正競争規約施行規則 第11条第8号(徒歩所要時間は道路距離80mにつき1分・端数切上げ)/徒歩所要時間の換算(80mにつき1分)
  • 不動産の表示に関する公正競争規約施行規則 第11条第10号・第11号(自転車・自動車の所要時間は道路距離を明示)/自動車・自転車の所要時間に道路距離の明示が無い
  • 労働施策総合推進法 第9条(旧・雇用対策法 第10条/募集及び採用における年齢にかかわりない均等な機会の確保)/求人の年齢制限
  • 男女雇用機会均等法 第5条(募集及び採用における性別を理由とする差別の禁止)/求人の性別限定
  • 金融商品取引法 第38条第2号(断定的判断の提供の禁止)/金融の断定的判断・元本保証
  • 最低賃金法 第4条(最低賃金の効力)/時給が最低賃金を下回っている
  • 労働基準法 第61条(深夜業)/年少者の深夜業(22時以降のシフト)
  • 二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律 第1条/酒類業中央団体連絡協議会「酒類の広告・宣伝及び酒類容器の表示に関する自主基準」/酒類の広告に年齢の注意表示が無い
03 辻褄の検算

読むのではなく、計算して合わせます。

価格・日付・曜日・期間・電話番号。刷り上がってから気づく誤りの多くは、日本語としては正しく、計算だけが合っていません。ここはAIに任せず、機械的に検算しています。同じ原稿なら、何度かけても同じ指摘が出ます。

同じページの中で、
数字が合っているかを検算する

税抜と税込の換算、割引後の価格、内訳と合計、日付と曜日、期間の日数、電話番号の桁数。32項目を計算で確かめます。文章として自然でも、数が合わなければ指摘します。

例:「8月10日(土)」→ 2026年8月10日は月曜日です

表紙と中面のように、
離れたページを突き合わせる

1ページずつ見ている限り、どのページも単体では正しいので、原理的に気づけない種類の誤りがあります。表紙は1,200円、中面は1,400円。表紙は8月7日、中面は8月8日。ページをまたいで同じものを指していると言い切れる場合だけ、食い違いとして指摘します。

「Aセット」と「Aセット(2人前)」のように条件が付くものは、別物として扱い指摘しません

検算している主なもの

  • 同じ商品の価格が、紙面の中で食い違っていないか
  • 税抜と税込の換算、割引後価格、割引額と割引率
  • 日付と曜日、存在しない日付、元号と西暦
  • 期間の前後逆転、「◯日間限定」と実日数
  • 締切と実施日の論理矛盾、定休日と年中無休の併記
  • 合計と内訳、パーセントの合計、数量・定員・回数
  • 電話番号の桁数、郵便番号と住所、URL・メールアドレスの形式
  • 単位換算、面積表記、徒歩分数と距離、桁誤りの疑い
  • 図表番号と本文の参照、「3つの特長」と実際の項目数
  • ページ間の価格・催事日程・連絡先の不一致
  • 表紙と中面の会期・会場の食い違い
  • ページをまたぐ合計と内訳の不一致
04 辞書

「うちではこう書く」を、道具の側に覚えさせます。

表記のゆれは、担当者の記憶で防ぐものではありません。社名の書き方、商品名の送り仮名、使わないと決めた言葉。一度登録すれば、次の案件からは黙ってそろいます。

最初から1,022パターン、
足りない分だけ足す

全ての利用者に、出典つきのプリセット辞書を16分野・1,022パターン配っています。誤字や表記のゆれはAIが文脈から判断するので、辞書が受け持つのは知らないと避けようのない業種ごとの規制表現です。そのうえに組織の辞書と、自分だけの辞書を重ねられます。

語の型:推奨表記(誤→正)/使用禁止語/必須記載語/指摘しない語/正規表現ルール

束にして、案件ごとに呼び出す

辞書はグループにまとめられます。さらに、校正基準・業種・使う辞書・AIグレードの組み合わせを、校正条件のプリセットとして保存できます。「A社の折込チラシ用」を選べば、条件を毎回入れ直さずに済みます。

組織の辞書はメンバーで共有できます(プロ・エンタープライズプラン)。個人の辞書の中身は、本人以外には表示されません

配布しているプリセット辞書12種

  • 表記ゆれ
  • 差別語・不快語
  • 敬語
  • 重言
  • 数字と単位
  • 広告の誇大表現
  • 不動産の法令辞書
  • 化粧品の法令辞書
  • 食品の法令辞書
  • 医療の法令辞書
  • 金融の法令辞書
  • 求人の法令辞書
05 確認と共有

指摘は一覧で終わらせず、紙面に戻します。

指摘が何十件も並んだ表を渡されても、どこの話か分からなければ直せません。紙面の上で場所を示し、1件ずつ判断し、そのまま回覧できる形で持ち出せるところまでが校正の仕事です。

紙面に重ねて表示し、
1件ずつ選ぶ

読み取った範囲と指摘箇所を、元の紙面の上に重ねて表示します。指摘は採用・却下を1件ずつ選べ、押し間違えても取り消せます。判断は担当者の手元に残ります。

指摘箇所のハイライトはすべてのプランで。読み取り範囲のプレビューは全プラン

赤入れで印刷し、
表計算に書き出す

紙面に赤枠と通し番号を重ね、そのあとに指摘の一覧を並べた校正紙を作ります。ブラウザの印刷からPDFとして保存できます。指摘の一覧は、そのままExcelで開けるCSVでも書き出せます。

CSVの項目:ページ/深刻度/種類/原文/修正案/理由/根拠/確からしさ/判定

過去の校正を、
あとから見返す

実行した校正は履歴に残ります。一覧から開き直して、そのときの指摘と紙面を確認できます。「あの号のとき、この表現はどう直したか」を、記憶ではなく記録で確かめられます。

履歴に残る期間はプランごとに異なります。原本の保存については、セキュリティのページをご覧ください

06 AIグレードの選択

原稿の重さに合わせて、読み方を変えられます。

社内回覧のメモと、明日入稿するB2ポスターに、同じ手間をかける必要はありません。1回ごとにAIグレードを選べます。丁寧に読むほど時間がかかり、月の利用量も多く消費します。

  1. 係長

    日常使い。速くて軽く、誤字・表記ゆれ・体裁の乱れは十分に拾えます。迷ったらこれで構いません。校了までに何度もかけ直す段階に向いています。

  2. 局長

    価格と精度の釣り合いが最も良いグレードです。文脈を読んだ指摘と、ページ内の辻褄チェックが安定します。ふだんの校正はここに置くのがおすすめです。

  3. 大臣

    印刷直前の最終校用。1人のAIとしては最も丁寧に読みます。時間も利用量も多く使うので、ここぞという原稿に。1件あたり数分かかることがあります。

  4. 総理

    大臣会議を招集します。観点の違う3人の大臣が同じ原稿を同時に校正し、意見が割れた指摘は議長が原文に当たって再確認。見落としと誤った指摘の両方を減らす、最上位のグレードです。消費は大臣の4倍前後。

1人のAIの最高峰。
「ここぞ」を任せる最終校の目。

大臣は、最も深く考えるAIに、じっくり時間をかけて読ませるグレードです。速いグレードが拾う誤字・表記に加えて、文脈をまたいだ係り受けのねじれ、離れたページの数字や条件の食い違い、法令に触れかねない言い回しの機微まで、一段深いところを見ます。印刷直前の最終校、クレームの許されない告知物、契約に関わる文面——読み違えの代償が大きい原稿は、大臣に任せてください。

どのプランでも選べます。消費が大きいぶん、指摘の深さで返します

大臣会議、招集。
3人の大臣+議長の合議で確定する。

総理を選ぶと、観点の違う3人の大臣——表記の大臣・リスクの大臣・辻褄の大臣——が、同じ原稿を同時に校正します。2人以上が挙げた指摘はそのまま採用し、指摘には「3人中3人が一致」という実際の根拠が残ります。1人しか挙げなかった指摘は、議長が原文に当たって再確認し、確かなものだけを通します。つまり、見落としは3つの目で減らし、誤った指摘は合議でふるい落とす。1人のAIでは届かない確からしさのための、最上位グレードです。

プロ・エンタープライズプラン限定。消費は大臣の4倍前後(会議の実施分をそのまま計上します)

実行のしくみ

  • AIグレードはどのプランでも選べます。最上位の「総理」だけは、プロ・エンタープライズプラン限定です
  • 混雑しているときは自動で順番待ちに入り、空き次第で実行されます
  • 待っている間に画面を閉じても処理は続き、結果は履歴から確認できます
  • 残りは、金額ではなく割合と「A4チラシ〇〇ページ前後に相当」で表示します

まずは1ページ、読ませてみてください。

おためしプランは0円です(PDF・画像・Word・テキストの入力・1ページまで・お試し量はA4チラシ換算で約25回分※)。※回数はA4チラシ1枚・1,000字テキストなどの代表的な原稿で換算した目安です。最新のAI利用状況などから自動計算しており、原稿の分量・ページ数・AIグレードによって実際に利用できる回数は変わります。お手元の原稿を貼り付けて、指摘のかたちをご確認ください。合わないと感じたら、それで終わりにしていただいて構いません。